こんにちは、チャタローです。
誰でも自分が叱られたり、何か注意されるのは嫌な気持ちになることはよくありますよね。
では、もし自分ではなく他の誰かが叱られている時はどうでしょう?
うーん、家族とか友達が叱られているのを目の当たりにしちゃうと悲しい気持ちになりますね。
あと、お店とかで新人さんが先輩にキツイ言葉で注意されてるのとか見ると、なーんか嫌な気持ちになっちゃいますね。
そうですよね。同じような気持ちになったことがある人は多いのではないかと思います。
家の息子も誰かが叱られているのを見るのがとても辛いようなのですが、ちょっと
私たちがそう思う理由とは違うようなのです。
今日はそのお話をしていきます。
叱っている、叱られている音が嫌い
うちの自閉症の息子は、自分が叱られるのと同じくらい、周りの人が叱られるのを見るのが大嫌い。
学校やデイサービスで、周りにいるお子さんが叱られているのを見ると不安な気持ちになって、耳をふさいだり、叱っている人、叱られている人に対して、相手を攻撃するような言葉を言ってしまいます。
決して叱っている人が大きな声をあげたり、キツイ言葉を言っているわけではありません。
特に叱られている側に対しての当たりが強いように思います。息子の中では叱られる原因を作った人が悪いという考えなのでしょう。まだ小さかった頃には、泣き叫んでしまうこともありました。
聴覚過敏のある息子なので、叱っている声の音が嫌だったり、叱られたことで泣いてしまうお子さんの声の音が嫌だったり、不安が高まっての行動だと思います。
とはいえ、当事者ではない息子が叱っている人や叱られている人を批判するのは良くないことなので、息子も注意されることとなります。
息子の聴覚過敏についてはこちらのブログでも書いていますので、興味のある方は良かったらこちらもご覧ください。
誰かが叱られている時の息子の対応策
今行っている学校では、先生が誰かを叱っている場面になった時に、イヤーマフをつけてよいという事になっています。息子は聴覚過敏対策としてつねにイヤーマフを学校に置いています。
しかし、息子があまりに警戒して、いつも叱られるお子さんが叱られそうになる気配を少しでも感じると、かなり早い段階から嫌な顔をしてイヤーマフをつけてしまうので、「それはちょっと相手に対して失礼だよ」と注意されています。
外だけでなく家の中でも
家の中でも同じようなことがあります。叱るというよりは日常のちょっとしたことです。
時々、夜に茶の間で居眠りしているお風呂の順番待ちの家族に私が「お風呂だよー」と声をかけます。
でも一度で起きない場合には、何回も声をかけることになり、回数と共に私の声にも苛立ちが出てしまっているのかもしれません。
息子は私が怒ってしまうのではないかと不安になって、私と一緒になって家族を必死に起こそうとしたり、
なかなか起きない家族の悪口を言ったり、私に黙るように制してくることもあります。
誰かが叱られている場面での対応策、私にできること
息子にとって、叱っている声は不安材料であり、その原因を作る人は敵となってしまうようです。
これに関してあらかじめ対策するのは難しく、家族や学校など集団で過ごす場では仕方ないことでもあります。
唯一出来る事といえば、最初に言ったようなイヤーマフをしてやり過ごすか、避難できる部屋があるならそこに逃げてやり過ごすしかないです。
相手にわかるように避難行動を取るのも失礼ではあるのですが、自閉症の息子には気を使う、空気を読む、相手の気持ちを考えて行動するということは非常に難しいところです。
親は叱るよりも寄り添って
親として唯一できることは、そういうことがあったことを知った時には、
「それは嫌だったね、でもよく我慢したね」と気持ちに寄り添ってあげることです。
避け方が失礼だったり、悪いことを言ってしまった事についての指導は先生からされているはずなので、
親は追い打ちをかけて理責めするよりは、嫌だったけど自分なりに我慢した部分を良くほめてあげることで、お子さんの心の寄りどころになってあげることが大事だと思います。
まとめ
何も事情がわからない人からすると、他の人が説教されている時に、急に関係のない人が怒り出したり、
パニックになると、一体どうなっているのかとビックリすることと思います。
もしそういう特質がある時には、事前に先生や周りの人に伝えておいた方が安心ですね。
これも発達障がいや聴覚過敏の人にある特質の一つとして、皆さんにも知っていただけたらと思います。
叱られている内容で不安になるというより、叱っている人の声の音や、叱られている人がそれで泣いてしまった時の声の音が苦手だから極度に不安になるという感じですね。
聴覚過敏では、普通一般の人とは音の聞こえ方が違うと言われています。
それは本人にしかわからないことなので、理解されにくい障がいでもありますが、
ご理解いただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。