自閉症の子の制服問題

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この記事で紹介している内容
  • 自閉症など発達障がいのある子の制服選びに気を付けた方がいいこと、やっておいた方がいいこと。
  • 制服着用時の男子のトイレ問題
チャタロー
チャタロー

こんにちは、チャタローです。
今日は自閉症の息子が中学校へ進学する時に、制服について直面したお悩みについてお話します。

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昨今の制服事情

学校にもよりますが、だいたいの場合、中学校からは制服着用するところが多いと思います。
小6の秋~冬くらいに学校説明会が開かれて、制服や持ち物など、用意するものの一覧や制服購入店のチラシなどが配布されます。

最近の小学校では、卒業式に進学先の制服を着用するところも増えています。恩師に制服姿を見せられることや、卒業式用の服を用意する家庭の負担も考慮してのことだと思います。もちろんオシャレしたい子は袴を着たり、スーツを着たりするのも自由です。息子の卒業式では袴姿の女の子も結構いました。制服で卒業式に参加する予定の子は早めに制服をオーダーしないといけませんね。

近年、コロナ禍や猛暑でジャージ登校許可の学校が増えていて、せっかく高いお金を出して制服を買ったのに、制服の出番があまりない現状があります。まあ子供たちは楽でいいし、親もワイシャツの洗濯やアイロンが減るのはいいといえばいいですが、心中は複雑です(笑)

制服を着る上での問題点

息子の学校はブレザー制服なので、男子の場合、スラックス、ワイシャツ、ブレザー、ベルト、ネクタイを着用しなくてはなりません。夏の場合はネクタイなしでOKだったり、ワイシャツはポロシャツで代用できたり、少しルールは緩みます。

自閉症の息子が制服を着るうえで難関なのが、
❶ワイシャツの第一ボタンをとめること。
❷ネクタイをつけること。

男子ブレザー


今でもお手伝いが必要です。一番首元のボタンって、布が少し固いし、下を向いて確認しながら留めるのが難しいので、鏡を見ながら留めるか、指先の感覚で覚えて留めるかしかないのですが、自閉症の息子にはこれがとっても難しいんです。元々指先もあまり器用ではないので、ボタン自体も得意ではありません。

ネクタイはワンタッチなので楽でよかったなあ、と思いきや、ワンタッチも慣れないとちょっと難しいんですよね。上手につけないと首にワンタッチのクリップが当たって、赤くなることも…。

感覚過敏があるお子さんは襟に気を付けて

息子は首やアゴの下あたりが敏感で人に触れられたり、物が当たるのも苦手で、普段着もパーカーのように首周りが窮屈なものを嫌います。ワイシャツの襟やネクタイの留め具が当たるのが気になるようで、何度も襟と首の間に指を入れてひっぱったりしています。

制服購入時にワイシャツの首幅をもっと気にしてあげたらよかったと思いました。袖丈ばかり気にしてしまい、首に注意がいっていませんでした。標準サイズのA体ではなく少し首周りが大き目のB体にして首周りを少し楽にしてあげるべきだったなと思いました。もしこれから制服を購入する方は、お子さんの感覚過敏に影響がないかも考えて、サイズなど選んだほうがいいと思います。

入学前までに制服着脱の訓練を

息子のいた小学校では個別課題という時間があって、本人が苦手としていることを、学校で訓練する時間がありました。先生から「制服を着る練習をさせてみましょうか?」と嬉しい提案があり、制服を学校に預けて、毎日のように訓練してもらいました。家でやろうと思っても、なかなか余裕がなくてバタバタして、結局面倒になってしまってやらないので、これは本当に助かりました。

個別懇談などで学校からお子さんに出来るようになってほしいことや、指導に希望することを聞かれた時には、ぜひこの練習を希望してみてください。制服の着脱、そして脱ぎっぱなしではなく、綺麗にハンガーにかけたり畳んだりするのも練習してもらえたら、なおいいですね。
ちなみに息子はデイサービスでもこの練習に取り組んでもらっていて、本当に助かりました。

ここまで訓練しても、実際一人で制服を着るとなるとやはり大変でした。一人で制服を着るまでに20分以上かかってしまっていました。このコロナ禍と猛暑の影響で、相変わらず制服を着るチャンスは少なくなっており、なかなか上手になる機会もないのも現状です。

男子のトイレ問題

※このお話は、すでにチャックのあるズボンに慣れていて、チャックだけおろして小便できるお子さんはクリア済みですので、飛ばして読んでください。

男の子は小便の時って立ちションの子が多いと思います。
子供向けのズボンって、ウエストゴムのもので、ホックやファスナーがついていないものが多いですよね。またゴムだけのズボンの方が安いし、サイズも合わせやすいので、ついそういうズボンばかり履かせていました。ファスナーがついていないため、息子はこれまで小便の時はズボンを下げて立ちションしていました。

ここで私は、制服の時、小便はどうするのか心配になりました。
制服のスラックスはベルトもあるし、ウエストゴムもないので、今までみたいに下げてしまったら、最悪足元までストンと落ちてしまいますよね。それにベルトに手間取って漏らした…なんて言ったら、本人も私もショックでしょう。さらに体もどんどん成長してきているので、そろそろお尻をペロンと出しての小便も必要最小限にしなくてはいけないかな…とも考えていました。

これを機に、ファスナーだけおろしての小便の訓練も必要だなあと思いました。
ただ、母親である私には立ちションの経験がありません(笑)息子には言葉で伝えましたがどこまで理解できているか不安なところです。母が訓練するのには限界があるので、ぜひお父さんやおじいちゃんに頼んで教えてもらったり、学校では男性の先生に出来るだけ気にかけてもらえるようお願いしましょう。恥ずかしいことではなく大事なことなので、学校でも先生にちゃんと伝えておいた方がいいです。学校内だけでなく、校外学習などでもトイレの機会はあるので、意外と大事な問題なのです。私は入学前の事前面談の時にその件について伝えましたが、ちゃんと聞き入れてくださいました。

もちろん座りション派の子は洋式トイレで小便するのもありです。ただ学校の男子トイレは未だ洋式トイレの数が少ないのが現状ですね。

もし息子のように、チャックつきのズボンに慣れてない、チャックを開けての小便に慣れていないお子さんは訓練しておいた方がいいと思いますちなみに息子本人は、失敗してズボンやパンツを汚したら…という方が心配みたいで、今でもズボンをおろしての小便の方が気が楽なようです。

その他、入学前の準備で気を付ける事

ジャージ

現在制服を着る回数が減っている分ジャージを着る回数が多いので、部活をやっていないお子さんでも、指定ジャージやTシャツ、ハーフパンツは最低でも二着ずつは注文しておいた方がいいです。また男の子の場合、あまりピタッとしたサイズだと股間が目立ってしまうことがあるので、気を付けてサイズ選びしてください。中古で気にならない場合、ジモティなど地域密着型フリマで「学校名 ジャージ」で探してみると、学校のジャージが出品されていることがあります。中古の場合はジャージに他人のネームが入っているので、その点も気を付けてください。

メジャー

制服の採寸の時などは、店員さんが近づいて採寸するので、体に触れられたり、知らない人が側に来るのが苦手なお子さんの場合は、行く前にきちんと説明しておいてあげましょう。店員さんにも障がいがあることを伝えると配慮して対応してくださるかもしれません。息子の場合は、女性が側にくると照れて顔を覆ってしまったり、触られるのが苦手だったりして、採寸時にちょっと大変でした。

給食

中学校によっては、給食時にエプロンや三角巾、ランチマットなどを使うところもあるので、小学校の時のものを使いまわしたい人は、学校の方針がわかるまでは捨てないでおきましょう。息子の同級生のお母さんで、もう使わないと思って捨てちゃった~という人もいました。

まとめ

障がいのある子が制服生活になるに当たって注意しておくこと
  • 制服のサイズ感や着心地が感覚過敏に影響していないか、試着時、採寸時によく見ておく。
    →ワイシャツやブラウスの襟、袖まわりなど。
  • 制服の着脱訓練をしておく。
    →ボタンをきちんと留める、シャツの裾をスラックスやスカートにきちんとしまう、ネクタイやリボンをつける。脱いだ後きちんとハンガーにかけるか、綺麗にたたむ。
  • 男子はトイレ問題も気にしておく。
    →ファスナーだけ開けて小便できるように。ベルトを外したり、スラックスをおろす手間を削減。家でもなるべくファスナーつきのズボンを履かせて練習させてみる。
助ける

これまでに数回、学校でジャージから制服に着替えるということがありましたが、やはり第一ボタンやネクタイでつまずいているようで、周りの先輩たちに手伝ってもらったりしているようです。
出来るようになることも大事ですが、どうしても出来なくて困ったときには、周りに助けを求めること、助けてもらったらちゃんと「ありがとうございます」とお礼も言えるようになることも大事ですね!

チャタロー
チャタロー

これから中学生になる障がいのあるお子さんやご家族のお役に立てたら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました♪

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