自閉症の子のサポートブックのすすめ

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ノート
この記事で紹介している内容
  • 自閉症の子のサポートブックとは?
  • 子供のこと、自分の頭の中ではわかっているのに、いざ人に説明しようとするとうまく言葉にならなかったり、その場になると言いたいことを忘れてしまう人におすすめ。
  • 引継ぎなどで何度も同じ説明をするのが面倒な人にもおすすめ。
チャタロー
チャタロー

こんにちは、チャタローです。

サポートブックとは「お子さんの紹介ノート」みたいなものです。
学校や療育機関などでお子さんの教育をするにあたって、お子さんのことをよく知ってもらうために便利です。

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サポートブックはどんな時に役立つ?

自閉症など発達障がいのあるお子さんは、自分のことや日々の困りごとをうまく説明できないことが多いです。
そんなお子さんができるだけ不安なく学校生活を送れるように、事前に親と先生の間である程度話をしておく必要があります。サポートブックはお子さんの紹介、引継ぎを円滑にするために便利です。乳幼児~小学生くらいまでは特に便利です。

もちろんサポートブックがなくても口頭ですべて伝えることもできますが、サポートブックを見てもらいながら話をすれば話も進めやすいし、先生にとってはお子さんをサポートする上での予習材料にもなります。

こんな時に便利
  • 入園、入学、進級の時に。担任の先生にお子さんに対する指導の参考にしてもらうために。
  • 担任が変わる時などの引継ぎ資料として。何度も同じ説明をしなくてもいいように。
  • 病院などにお子さんの状態を知らせるための資料として。
  • 親がお子さんのこれまでの経過と現状を把握しておくための資料として。
  • 学校に提出する調査書などを書く際の資料として。

進級や先生の異動などで、またイチから説明しないといけないのかあ…とため息をついたことのある親御さんは結構いるのではないでしょうか?

親サイドも懇談などで言おうと思っていたことがスッと出てこなくて、帰宅してから「あー、あれも伝えたかったのにー」と後悔し、後から連絡帳で伝えようと思っていてもまた忘れてしまったり、完璧ではない場合がほとんどです。そんな時に役に立つのがサポートブックです。

先生によってはサポートブックを預からせてほしいと言っていただけたり、コピーをとって返してくださったり、もしくはその場で目をとおして返して下さる場合もあります。

サポートブックはどんな風に書けばいいの?

考える女性

決まった作成方法はありません。
自分が書きやすく、相手にわかりやすいようにであればどんな書き方でもいいと思います。
私は項目ごとに箇条書きして、大事な所はアンダーラインしたり、赤ペンで書いたり、いたって普通に書いていました。あいにく現在は当時のものが手元にありませんが、このようなことを書いていました。

私が書いていた内容の一例

ノートの題名→「〇〇さんサポートブック」(なくても全然大丈夫)


【基本的な紹介】

・簡単なここまでの成育歴など。(診断を受けていれば診断名と、通っていた療育機関や通院歴など)

・性格、長所、短所

・好きな食べ物

・嫌いな食ベ物

・好きな遊び

・マイブーム

【特に気を付けてほしいこと】ここが一番大事な部分

学習面

落ち着い席に座っていられない、奇声を上げる、消しゴムをちぎって遊んでしまうなど、授業中に心配なことを書く。


生活面

勝手に興味あるところへ行ってしまう突発的な行動や、行動の順番のこだわり、パニックになるような場面、クラスメイトとのかかわりで心配なことなどできるだけ詳細に。トイレに一人で行けるかどうかなど、休み時間などの心配ごとを書く。


運動面

なわとびやボール、鉄棒など道具を使ってする運動は苦手、走るのが苦手、みんなでやるスポーツは苦手など。体育や運動会などの心配ごとを書く。


給食面

アレルギーの有無、お箸が使えるかどうか、手を使うかどうか、白いご飯は食べない、冷めていると食べないなど、エプロンや三角巾を一人でつけられるか、嫌がらないかなど、食事面の心配ごとを書く。

【学校生活を通してできるようになってほしいこと】

・ボタンやファスナーを一人でできるようになってほしい、靴紐を結べるようになってほしいなど。書いておけば参考にしてもらえることも。

【放課後デイサービスの利用のこと】

毎週〇曜日にデイサービス利用など(デイサービスの名前、できれば連絡先も記載)

勉強するこどもたち

住所や家族構成、緊急時の連絡先、通学手段、経路、かかりつけ医などは、だいたいの学校で、新学期にお子さんの調査書みたいなものを配布してきて記入するよう求められるので、サポートブックでは省略してもいいと思います。

支援学級の場合、それとは別にお子さんの調査書みたいなものを記入する場合もあり、内容はサポートブックに書く内容と重複する部分が多いと思います。そういう時にも事前にサポートブックがあればすぐに記入できるので、サポートブックは決してムダにはなりません。

私がサポートブックを書いたきっかけ

私は息子が保育園に通い出す前に、サポートブックを書くことにしました。
あの当時は、自分の手から息子を長時間離すことに不安が多かったので、思いつく限り必要な事を先生に知っておいてもらうために、書きました。

クリアポケットファイル
百均のクリアポケットファイル

最初は普通のノートに書いていましたが、何回も書き損じたので、百均のクリアポケットファイルを使い、ルーズリーフに書いて一枚ずつクリアポケットに入れて作成しました。こうしておくことで修正も入れ替えも便利でした。

先生たちはサポートブックを喜んでくれました。卒園の時にきちんと返却してくれたので、見直しして、小学校の入学時にも先生にお渡ししました。小学校では担任の先生に代々引き継がれてゆきました。

中学生以上ではサポートブックはさほど必要ではない

中学生になるとサポートブックはあまり必要なくなります。
なぜなら、支援学級とはいえ、小学校までのように手取り足取りなサポートではなくなるためです。
高校進学や未来の就職のための自主性を育むのが大きな目的になるので、小学校の時ほど詳細を求められません。
むしろ自分の困りごとは自分で言う力をつけるフェーズに入ります。
卒業頃に小学校の担任から中学校へ、大事な事項はだいたい引継ぎしてくれます。

例えば、あくまでうちの息子の学校の例ですが、親に見せないといけないプリントがある時に…。

小学校の場合
忘れないように先生たちがしっかり確認してくれ、連絡帳にも書いてくれる。


中学校の場合
最初にクラス全体に連絡はするけど、個別に連絡することはあまりない。
話をきちんと聞いていたかどうか、プリントをきちんと持ち帰るか、親に伝えられるかもお子さん次第。
忘れてしまった場合は、忘れないようにするためにはどうしたらいいのか、自分自身で考え、対策する力をつけることが求められる。

そのため、中学生になってからは、サポートブックほど丁寧な情報を提供する必要はなくなりました。

これまでの経過記録を保存しておくと便利

小学校で養護学校の経験もある担任の先生から、これまで受けた支援の経歴などもわかりやすいようにしておいた方がよいと勧められて、サポートブックとは別に、これまでの療育の記録、発達検査の記録、診断書のコピー、デイサービスなど利用時の利用計画案なども、捨てずにファイリングしておくことにしました。

記録ファイル
パンチで穴を開けて綴じるタイプのファイル。

学校によっては、その子が幼少期からこれまでにどんな経歴でどんなサポートを受けてきたのか具体的な療育歴を聞かれる場合があります。その時にこれがあれば役に立ちます。時間の経過とともに、いつどんな療育や検査を受けたとか結構忘れちゃうんですよね…。親もこれまでを振り返るのにとても役立ちます。

私はデイサービスの利用計画案、特児などの再申請の時に受けた発達検査の結果や診断書のコピー、児相で受けた発達検査や判定の記録、学校で懇談の時などにもらった息子の日常の様子や今後の課題のプリントを保管しています。

インデックス

わかりやすいようにインデックスなどつけて分けたり、追加事項は書き足しておくのもいいと思います。
サポートブック同様に役に立ちます。

まとめ

サポートブックはお子さんの事を詳しく知ってもらうために作成する紹介ノート
書くのは大変かもしれませんが、あれば先生たちへの引継ぎなどにとても役立つし、自分自身子供のことを見つめなおしたり、きちんと把握し直す機会にもなります。
これまでの療育の記録などがわかるプリント類も保管しておくと、後々療育歴などを聞かれた時に役に立ちます。

チャタロー
チャタロー

ノートに書くのが面倒な場合は、スマホやパソコンのメモ機能に書き留めておいて、必要に応じてプリントアウトしたりしてもいいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪

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