ADHD?ASD?それとも強い個性?グレーゾーンの人々

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グレーゾーンの人
このブログで紹介している内容
  • グレーゾーンのお子さんのことについての実例
  • ADHD、ASD、グレーゾーンはどう違うの?普通学級と支援学級どちらに通うべきか
チャタロー
チャタロー

こんにちは、チャタローです。

今回はあるグレーゾーンのお子さんの事を例に、グレーゾーン、ADHD、ASDのことについてお話しようと思います。

今回紹介するお子さんの事例は、私の友人から、ぜひブログとして取り上げてほしいと希望があり、
許可を得て書いております。

まずは友人の紹介をします。彼女は私と同い年の40代の全盲のシングルマザーです。

ちょうどお子さんが小学校に入学する年の時に、ご主人が急に彼女とお子さんを置いて出て行ってしまい、後々、両家の家族と協議のもと離婚することとなりました。
今は実家のご両親と一緒に暮らしながら、お仕事と育児を両立している、立派なお母さんです。

ちなみに彼女もアメブロでブログをやっていますので、もし良かったら、こちらも読んでみてください。
全盲ママがスマホの読みあげ機能を使いこなしながら書き綴っている、面白いことから苦労した話まで、
喜怒哀楽が一杯詰まったブログです。

全盲シングルマザー~adhd息子の子育てブログ
のぞさんのブログです。最近の記事は「つかれたー」です。
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ADHDとASDと診断された息子

悩む人

ここまですでに色んな受難を乗り越えてきた全盲ママに、ある日さらなる試練が訪れました。
お子さんにADHD,ASDの診断がついたのです。

そこに至るまでのお話をまとめました。

ここまでのお子さんの略歴
  • 現在中学2年生、13歳の男の子
  • 幼児期に多少の言葉の遅れ、言葉の理解力や対応力の足りなさなどが心配され、幼稚園に通いながら、市の療育機関などに通うも、発達検査では大きな遅れはなし
  • 入学前に両親の突然の離婚があり、入学予定の小学校が変更に。
    小学校では普通学級に通う。
  • 小学校での生活の中で徐々にうまくいかないことが増える。
    運動が苦手だったり、不注意が多くなり、忘れ物を繰り返す。
    本人が苦手な場面や緊張する場面で音声チックが出るようになる。
  • 念のため病院に行ってみるとADHD、ASDと診断される。IQ的には大きな知的な遅れは見られず。
    困ったことは学校のコーディネータに相談したり、通級教室放課後デイサービスも利用しながら
    そのまま通常学級で勉強を続ける。
  • 学年が上がるにつれて、学習の難易度が上がり、求められることも多くなり、先生や周りの子供たちとうまくいかないことが出てくる。自信を喪失し学校に行きたくないという時期も。
    さらに年齢的に思春期や反抗期も加わって、家族に見え透いた嘘をついたり、良くない態度をとってしまうことが増え、家族は疲弊気味になることも。
  • 中学校も普通学級に進学。ますますやることが増え、周りのお子さんが進路に向けてナーバスになっていく中で、授業中の音声チックのことや学校生活について心配されるようになる。
    現在も病院の検査を受けたり、ソーシャルワーカーにアドバイスをもらったり改善策を模索中。
    ちなみに脳の検査も受けるが異常はなし。

ADHD、ASD、チックについて

ADHD、ASD、チックについてザックリ解説します。

ADHD、ASD、チックとは?

ADHD(注意欠如多動症)の特徴
不注意→忘れ物の多発、集中力の欠如など。

多動性、衝動性→後先考えず行動してしまったり、思った事を善悪関係なくそのまま発言してしまう。

自己肯定力が低い繊細で傷つきやすいので、強く叱るとひどく落ち込んでしまうので、対応が少し難しい。

忘れ物

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴
他人とのコミュニケーションが苦手→集団行動が苦手。一人でいることを好む。

感覚過敏→特定の音が苦手(聴覚過敏)、少しでも濡れたり汚れるのが嫌(感覚過敏)、決まったものしか食べない(偏食)など。

変化が苦手→行動の順序、物の置き場所などの変化が極端に苦手。場合によってはパニックを起こすことも。

ADHD、ASDには、言語障害や学習障害など知的障害を伴う場合も多いです。

耳をふさぐ子

チック症の特徴
運動チック→まばたきを極端に繰り返す、首を振るなど無意識に体の一部を繰り返し動かしてしまう。

音声チック→咳払い、鼻をすする、奇声など無意識に繰り返してしまう。会話中にも発生する。

ADHDやASDの人にこの症状が現れることが多い。いずれの場合も、程度がひどいと本人や周りの人の生活に支障をきたすことも。

通級教室、コーディネーター、ソーシャルワーカーとは?

通級教室とは?
通級教室は通常学級に在籍するお子さん、例えば学習についていけなかったり、読み書きなど特定の分野にだけ苦手があったり、不注意により忘れ物が極端に多いなど、学校生活で少々難を抱えている児童を特別に指導する教室です。特別支援学級との違いについてはこちらの記事でも紹介しています。

特別支援学級ってどんなところ?
特別支援学級を利用することをためらっていませんか?特別支援学級児童の保護者が語ります。

学校の中のコーディネーターとは?
最近の学校ではコーディネーターという役割の人を配置していることが多く、お子さんが学校生活で困っていることなどを、お子さん本人や保護者から相談を受け、お子さん、保護者、担任の先生、校外の関係機関などと連携して必要に応じたサポートをする人です。

個人面談

ソーシャルワーカーとは?
老若男女問わず、学校生活や日常生活など、支援が必要な人の相談を受けて、必要に応じて病院や介護施設などを紹介したり、解決に導くお手伝いをしてくれる社会福祉士や精神保健福祉士、ケアマネージャーなどの人々の総称です。

グレーゾーンなのか、本当に発達障害なのか…

頭を抱える人

ADHDとASDと診断された日、お母さんはとてもショックを受けていました。
私も信じられませんでした。

私は息子さんを小さい頃から良く知っていますが、多少困りごとはあっても、診断がつくほどのものとは思っていませんでした。
彼は普通に友達同士で出かけるし、LINEもしているし、オンラインゲームで遊んだりもしています。

ゲームする子供たち

ただ少しだけ普通のお子さんに比べて、苦手なことが多いだけで、ADHDだASDだと言うにはいささか疑問に思います。
私はもっと重い自閉症の息子や妹を見てきているので、ちょっと言葉が悪いかもしれませんが「それだけで診断がついちゃうものなの?」と思ってしまいました。

その子は今まで色んな療育機関にも通っていましたが、他のお子さん達より出来る事が多かったので、周りのお母さんたちから「なんでここに通っているの?」と聞かれるほどだったそうです。私も同じように思っていました。

現状の彼の状態について家族や先生が心配している内容を具体的にまとめてみます。

家族が対応に困っていること
  • 気持ちが高揚した時に、場所や人目を気にせず急に踊ったり、目立つ行動をしてしまう。
    一人でいる時も、家族や友人といる時も。注意されても止められず。
  • 気になるものがあると、周りの言うことをよく聞く前に先走って行動してしまう。
  • 自分の思いが通らないと、周りの雰囲気が悪くなるくらいふてくされた態度をとる。
    意図的なわがままなのか、障害が理由のわがままなのか、家族は対応に困ることも。
  • 空気を読まず、人を傷つけることや、失礼なことを言ってしまうことがあるが、自分がそういう扱いを受けるとかなり傷つく。
  • 叱られた時などに、「どうせ自分なんて…」と必要以上に思い詰めるので、何か注意する時も慎重に言葉を選ぶ。
  • すぐにバレるようなしょうもない嘘を何度もつく。
    宿題をやっていないのにやった、物を壊したのに壊していないなど、調べればすぐ足がつくような嘘をつかれると家族としても怒らずにはいられないですよね。
  • 頑張る気持ちはあって机に向かうが、なかなか集中力が続かない。気が散りやすい。
    テスト前などはゲームやスマホを我慢するなど努力はしているが、どこをどう勉強すればいいのか
    計画を立てるのが難しい様子。
  • 臨機応変な対応が苦手
    計算問題などで計算を書くスペースが無いときに、別の余白に書くなどの工夫が出来ず、
    そこでつまずいてしまい、もったいない部分も。
  • 授業中や家族との会話中に音声チックが出る時がある
    同居の家族がチックをストレスに思い揶揄するような態度をとることがあるので困っている。
    音声チックの原因や対処方法などを模索中。
  • 困っていることをうまく伝えられない。困っている自覚がないことも。
    自分の言葉で困っていることをうまく伝えられるよう練習中。
勉強に目が回る男の子

チックについては何か原因があってのことなので、原因究明する必要はありますが、正直チック以外の項目についてはADHDやASDというより、他のお子さんでもよくある困り事なんじゃないかなと思います。

あくまで私の個人的な見解ではありますが、彼は限りなく健常児に近いグレーゾーンではないかと思っています。

発達障害の「グレーゾーン」とは、特性や傾向はあるものの、発達障害と診断されるには至らない状態を指す言葉です。

知ってほしい 発達障害の「グレーゾーン」 | ニュース特集 | NHK富山 | NHK
グレーのタイル床

グレーゾーンと発達障害の境界線についてわかりやすく図解してくださっているサイトを見つけたので、興味のある方はこちらも非常に参考になると思います。

【発達障害】グレーゾーンの子供について作業療法士が解説。診断のエリア分け、特徴や相談先まで | HugKum(はぐくむ)
「発達障害」「グレーゾーン」という言葉をよく耳にするようになりましたが、そもそも、どういう子のことを指すのでし

病院に行くと、それなりの問診があり、当てはまる項目の多い所の診断名がつきます。
でも問診や検査だけでは見えない、普段一緒にいる人しか見えない部分がたくさんあるのも事実です。
一番大事なのは診断よりも、本人のことを正しく理解し、どのようにかかわることが本人と周りにとっていいのかを知ることなので、診断名に振り回されない方がいいです。

take it easy

診断名は社会生活で不自由を感じた場合に、その人が周りの理解と何らかの支援を得て自分を守るために必要な肩書きに過ぎません。

良いところがたくさんあることも忘れない

問題点ばかりあげてしまいましたが、彼には良いところもたくさんあります。
これは発達障害やグレーゾーンのあるなしに関係なく、私自身も含めてですが、悪いことばかりを直そうと気にかけて、つい良いところにきちんと気づいてほめてあげるのを忘れがちです。

彼のいいところ
  • 誰かの変化にいち早く気づいたり、落ち込んでいる人の気持ちに寄り添う思いやりがある。
    うちの自閉症の息子に対しても、小さい頃から理解をして、色々我慢してくれたり、気遣ってくれていました。
  • 貯めたおこづかいで家族へプレゼントする。
  • 注意力散漫と言われがちだけど、逆に好きなことに対する執念や集中力はすごい。
  • 正義感が強い
    家族が酔って周りに迷惑をかけたり、やるべきことをやっていないことに対して
    きっぱり正しい意見をすることも。
  • 全盲ママの介助を進んでする、ママの目になる
    彼が全盲ママと一緒に歩くようになったことで、ママはそれまでより自由にお出かけできるようになりました。バスや電車も安心して使えます。この年頃の男の子だと、母親と一緒にいるのを見られるのが恥ずかしかったり、誘われてもめんどくさがったりしてもおかしくないですが、彼はちゃんとお母さんの目になって、外食する時も必要な部分はお手伝いしたり、本当に立派だと思います。

短所は考え方次第で長所になることもあります。

・空気を読まず何でも言ってしまうことは、どんな時でも自分の意見をぶれずに言えているということ。
・落ち着きがなく一か所にいられないのは、それだけ行動力、好奇心があるということ。
・勉強に集中できないということは、勉強以外のやりたいことへの集中力はすごいということ。
・繊細な人は、同じように繊細な人の気持ちに気づき寄り添うことが出来るということ。

ADHDにしろ、ASDにしろ、グレーゾーンにしろ、自分の気持ちに正直で真っ直ぐな子が多いです。
どうしても問題点にばかり一生懸命になりがちですが、良く出来ていることを褒めてあげることも忘れないようにしましょう。

グレーゾーンゆえの悩み

一人で悩む子

グレーゾーンのお子さんは周りから勘違いされて、苦しむこともあります。
例えばはっきり障害があるとわかっている子が、悪い言葉を発したり、変わった行動をするのと、障害がないと思われている子が同じことをしてしまうのでは、周りの受け取り方が違います。

障害がある子の場合、まあ仕方がないか、そういう人であると受け流される場合が多いですが、障害がないと思われている子の場合、相手とのトラブルになったり、心無いからかいやイジリなどをされる場合もあります。

それゆえ診断をハッキリ受けてしまう方が楽と思う人がいるのも現状です。
グレーゾーンについて正しい理解が広まってほしいです。

グレーゾーンの場合、普通学級と支援学級どちらがよいか

発達障害やグレーゾーンにおいて、この場合はこうするみたいな決まりみたいなものはありません。
ADHDやASDでも普通学級で学べる子はそうしているし、逆にグレーゾーンのお子さんで、本人が普通学級に不安があれば支援学級を選んでいる子もたくさんいます。普通学級と支援学級を行き来して、両方の良いところを自分の特性に合わせてうまく利用しながら学校生活を送って、一般の高校に合格して進学するお子さんもいます。

教室

普通学級の場合
すべての生徒に対して平等に一斉指導という原則があるので、先生も誰か一人を特別扱いするのはどうしても難しくなります。ある程度皆と同じレベルやスピードについていくことを求められるのは避けて通れません。あとはどこまでサポートするかはその先生の考え方次第によります。

支援学級の場合
普通学級よりは一人一人の特性を理解し、気にかけてもらえますが、手取り足取りすべてをサポートしてもらえるわけではない。クラスメイトと助け合いながら、自発的に行動し、自立するための努力は必要。

【支援学級の一般的な授業の進め方】
個別指導→個人もしくは小グループに分かれて、ある程度その子のレベルに合わせた学習をする。
一斉指導→全員の平均に合わせた内容での学習になるので、ついていけない子もいる。

うちの息子の支援学級は一斉指導です。
息子は皆の中では少し障害が重い方なので、半分くらいついていけてません。
でも、彼の現在の目標に学習はさほど大事ではないので、本人も親も先生もたいして気にしていません。

彼には学習やテストの結果より、毎日学校に行って、時間割の内容をしっかりこなして、他の皆と協力し合って過ごす力、自分で身の周りの整頓をし、配布物、提出物など自分で管理したり、必要な事を自分で連絡できる力を身に着けてもらうことが一番の目標だと思っているので、学習は本人も親も現状に不満はありません。

課外学習の生徒たち

診断名がつく、つかないに関係なく、その子のことをしっかり理解したうえで目標を設定して、達成のためにはどうしていくのが最善かを考えて、本人の意志を尊重した学校生活が出来るのが一番ですね。

相手の自尊心を傷つけないフィードバックのしかた

ちょっと話はグレーゾーンの話からそれますが、子供と向き合って話す時に少し役に立つお話です。
私がコールセンターで新人さんを指導するお仕事をしていたころ、先輩から教えてもらったことがあります。

一つ相手の何かを指摘するには、その前に二つ相手のいいところを褒める。
否定的なダメ出しではなく、肯定的な提案をする。

オペレーター

誰にでも自尊心があります。一生懸命頑張っている人が、良いところを認知されず、日ごろの労を労れわれることもなく、いきなりここがダメ、あれがダメと言われれば、気分がいいはずないですよね。

何でもいいので、まずは良いところを見つけて、二つ以上褒めてあげる。
そしてダメとか悪いと言うのではなく、「これをこうしてみたら、もっとこんな風に良くなるかもね」と肯定的な提案をするということです。

シチュエーション的に褒めることが難しくても、肯定的に話すだけで相手に対する伝わり方は全然違います。

例えばお店でほしい物が売り切れている時に、「売り切れました、申し訳ありません。」とただ否定的に言われるよりも「申し訳ありません、そちらは売り切れてしまったのですが、こちらはいかがですか?」と肯定的に代替え案を提案される方が、印象がいいとは思いませんか?

頭ではわかってはいるけど、なかなか実行するのは難しいかもしれませんね。
私も仕事上ではそれを実践していましたが、家族内ではどうかというと正直できていません。
ついダメ出しを先にしてしまいがちで、いつも反省です。

終わりに

十人十色

ADHD、ASDなどの発達障害とは別に、発達障害にまでは至らないけど、特定の部分だけに困り感やつまづきがあるグレーゾーンと呼ばれている人がいます。そしてそのどちらかに該当するかもしれないけど、気づいていない人もたくさんいます。

いずれにしても診断名を気にするよりも、その人の特性をしっかり理解して、どう対応していくかが大事です。

最後にADHD,ASD,グレーゾーンをよく知る上で、ぜひおすすめしたい本があります。
精神科医の岩瀬利郎先生が書いている『発達障害の人が見ている世界』という本です。

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この本の良いところは、発達障害を病気ではなく、あくまで「特性」「脳の個性」というふうに捉えて考えてみる事から始まるところです。そして色んなシチュエーションごとに、特性を持つ人、特性を持つ人と関わる人双方の視点から、その時にどんな風に考えているのか、どんな風に対応したらいいのかをわかりやすくイラスト付きで解説してくれています。

今回は、グレーゾーンのお子さんの実態を知ってもらうためのブログを書きました。
そのモデルとして息子さんの話を提供してくれた友人に感謝します。
全盲ママのブログもぜひ読んでみてくださいね。

全盲シングルマザー~adhd息子の子育てブログ
のぞさんのブログです。最近の記事は「つかれたー」です。
チャタロー
チャタロー

同じ悩みを抱える方やそのご家族のために少しでもお役に立てると嬉しいです。

ここまで読んでいいただき、ありがとうございました♪

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