ヘルプマークとは
こんにちは、チャタローです。
上の画像のマークを見たことがありますか?これはヘルプマークと呼ばれるものです。
公共施設の掲示板や、バスなどの公共交通機関で見かけたり、誰かがつけて歩いていたり、なんとなく見たことある人もいるのではないでしょうか。
このマークは一体何を伝えるものなのでしょう?東京都福祉保健局のホームページによると以下のように説明しています。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
ヘルプマーク 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)
つまり、一見何ともないように見えるけど、体や心に障がいがあったり、妊娠中だけどまだお腹が目立たない段階の人が、周りの人に気づいてもらうことで何か困っている時には助けてほしい、配慮してほしいということを示すマークですね。
息子にヘルプマークをつけたきっかけと理由
私の息子は自閉症なのですが、パッと見た外見からは自閉症であることはわかりません。
息子は中学生になったのを機に、登下校をほぼ一人でしています。
いざ何かあった時に障がいのある子だと気付いてほしいので、
ヘルプマークをつけています。
何かというのは具体的にどんな事ですか?
私が側にいれば、このような事があってもすぐフォローしてあげられるけど、一人でいる場合には、周りの方に彼に障がいがあることを気づいてもらい、この行動を理解してもらわなくてはいけません。
急に立ち止まられたり、近づかれたりした相手はちょっと嫌な気持ちになりますよね。でも、ヘルプマークに気づいてくれて、その人に障がいがあることがわかれば、「まあ仕方ないか」と思ってもらえるのではないかと期待しています。
ヘルプマークの意味を完全にはわからなくても、何か事情がある人なのかも、と察してもらえるかもしれませんね。
実際にヘルプマークをつけている方を見た場面
実際にヘルプマークを利用している方を見たときのお話と、私個人の感想です。
ホームセンターで買い物をしていた時、聞きたいことがあって店員さんに話しかけた。
とても親切に対応してもらった後に、その店員さんのエプロンにヘルプマークがついている事に気づいた。外見や対応からは全くわからなかったけど、きっと何か配慮してほしい事があってつけていたのでしょう。ヘルプマークがなければ何か障がいがあるとは全然気づかなかった。
1台しかないATMがかなり行列になっていて、だいぶ待っても一人も進まないので、どうしたのかな?とATMにいる人を見ると、介助者に教えてもらいながら操作をしている女性がいて、バッグにはヘルプマークがついていた。並んでいる人達もそれに気づいていたようで、誰も文句など言わず待っていた。
ヘルプマークはどこでもらえるの?
お住まいの都道府県、市町村によります。詳しくは市町村のホームページでご確認ください。「お住まいの県名か市町村の名前 ヘルプマーク」でネット検索すると、配布場所などわかるページが見つかると思います。私は北海道ですが、住んでいる地域の市役所で貰えました。特に何か提示したり、何か聞かれたりすることもなく、すぐ貰えました。
ヘルプマークの仕様、使い方
ヘルプマークの素材、デザイン
- 樹脂製で柔らかい。
- ストラップがついていてカバンなどからぶら下げらるようになっている。
- ストラップには腕時計のバンドについているような輪がついていて、ストラップのぶらさげる長さを調整できる。
- 色はストラップも含めて目立つ赤で、裏表とも、白い十字マークと、その下に白いハートマークがデザインされている。
ヘルプマークに付属のシールの使い方
ヘルプマークと一緒に同封されているこちらのシールは、何か伝えたい内容などがあれば書いて、ヘルプマークの片面に貼れるようになっています。説明書も添付されていますが、一応記載例をこちらにも書いておきます。
私は息子が自閉症であること、何かあった場合には私(母親)に連絡してほしいことと、私の携帯の連絡先を書いています。小さいシールなのであまり多くは書けません。より詳細の説明が必要な場合は、この後に説明する、ヘルプカードの併用をお勧め致します。
注意点としては、こちらのシールが防水ではなく紙製なので、日に日に劣化してきてしまいます。私は上から透明テープで巻いて補強&防水していますが、段々と文字がにじんできます。また、ヘルプマーク本体も樹脂製のため、日光や雨風にさらされているうちに、段々と反ってきます。劣化がひどくなった場合は、また新しいものをもらった方がいいと思います。
ヘルプカードの使い方
私がヘルプマークを初めてもらった時には、一緒にヘルプカードというものも入っていました。ヘルプカードは紙製なので、私はこの写真のように100円ショップで買ったパスケースに入れています。ヘルプカードは二つ折りになっていて、中身には氏名、住所、生年月日、かかりつけ医、連絡先、自由記述欄などがあり、本人に関しての説明が書けるようになっています。
ヘルプマークにシールを貼りたくない方や、ヘルプマークを身に着けることに抵抗がある人は、こちらがお勧めです。
息子のように困ったことを上手に伝えられない方や、発語をすることが難しい方は、
携帯しておくといざという時に便利ですね。お財布などに入れるのもありです。
ヘルプカードはどこでもらえるの?
ヘルプマークを配布している場所で一緒に貰えます。私が初めて貰った時にはヘルプマークと一緒に入っていたのですが、先日新しいヘルプマークを貰った時には同封されていませんでした。貰う場所によっては、希望者のみ配布することになっている場合もあるようなので、ヘルプマークを貰った時に確認した方がいいと思います。
なお、自治体によってはホームページからヘルプカードをダウンロードして、ご自身で印刷してご利用いただけるようになっています。詳しくはお住まいの自治体のヘルプカードを取り扱っている窓口にお問い合わせください。
ヘルプマークを取り巻く問題
偏見や誤解、心無い言葉
昔に比べ、心身の障がいへの知識、理解は世間にだいぶ浸透してきたと思っておりましたが、ヘルプマークをつけている人に対して、心無い言葉を浴びせたり、同情を引くためにつけているだの言われてしまったとか、悲しいニュースや記事を目にします。
そうゆう問題が起こる背景には、ヘルプマークの事がまだ世に十分浸透していない背景も原因のひとつにあげられると思います。このマークの事を、学校や各種メディアでもっと取り上げてほしいです!
ヘルプマークの悪用
先ほどヘルプマークは特に何も聞かれず、何も提示しなくともすぐもらえるという話もしましたが、これを健常者の方がつけて、交通機関の座席をゆずってもらうなどに利用したりする事もあるようです。フリマサイトで販売されていると言う噂まで聞きました。こうゆう事があると、本当に配慮を必要としている人も安心してつけることが出来なくなってしまいます。
本当に必要な人のためにもう少し手帳や証明できるものの提出を求めてもいいのではないかと思います!悪用防止、転売防止を強化してほしいです。
最後に
以上です。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。